私の投稿記事

2008年2月29日(金)東奥日報「明鏡」
拒否条例の制定は必要
 ◇日だまりの廊下でもんぺを作るという、穏やかな一日を過ごしているのに気分が晴れませ
ん。兵庫県に嫁いだ娘が一番案ずるのは私たちの健康、そして私が気に病む放射能のことで
す。三村申吾知事が「国との約束があるから安心しなさい」と言う、本県を高レペル放射性廃
棄物の最終処分場にしないということを「本当に信用できるの」といつも心配していた娘。「県外
に運び出すという担保にはならない」という25日付本紙記事をファクスで送ったら何と言うでし
ょう。
 ◇医療用、電力用、軍事用とどんな種類であっても、原子力施設は放射能と一体です。原子
力関連施設は、机上で計画した通りに多くの人間が動かし続ければ安全であり、誰一人のミス
もなく管理し続ければ安心だそうです。この前提が万一にも崩れたときの悲惨さを考えると「原
子力はできるだけ避けたい」と私は考えるのです。
 ◇「確約書は担保にならない」という県や国の元幹部の証言に政治家の皆さんはてんやわん
やの様子です。三村知事はうそをついたことになるのでしょうか。元科学技術庁宣房審議官は
「担保を望むなら法律にしなきゃだめだ」とアドバイスしています。約束に加えて「お断り条例」
があれば、少しは心強いです。それなのに、三村知事や与党会派の方々がその気にならない
のが理解できません。
(十和田市・苫米地ヤス子)

2008年2月9日(土)東奥日報「明鏡」
最終処分地問題拒否条例制定を
 ◇三村知事は定例記者会見で、本県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地とすることを拒
否する条例を制定する意思のないことを明らかにしました。しかし、私は「知事の了承なくして
青森県を最終処分地にしない」という国の確約だけに頼らず、県として最終処分地とすることを
拒否する条例をつくって、県民を安心させてほしいと思っています。
 ◇十和田市の市民団体が昨年行った高レベル放射性廃棄物の最終処分場に関する全国の
知事アンケートでは、28府県から回答がありましたが、自県での処分の意向を示した知事は
いませんでした。高レベル放射性廃棄物をトランプのジョカーに例えれば、どこもジョーカーを
ひきたくないということでしょう。このままでは、本県にジョーカーが残ることになると想像しま
す。
 ◇高知県東洋町では、処分場誘致を目指した前町長が出直し町長選で町民の支持が得ら
れずに敗れました。このことからも、最終処分場の安全性に対する不安・不信がいかに強いか
分かるでしょう。他県でいらない物は私たちもいりません。負の遺産を子どもたちに残したくは
ありません。積極的に条例をつくって県民を安心させてほしいと切に願います。
(十和田市・苫米地ヤス子)

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