知っていますか? 六ケ所村のこと 食卓につながる、大切な話
撮影/矢郷 桃 取材・文/大平一枝 イラスト/matsu(マツモトナオコ)
ろっかしょむら、と読みます。
見たり聞いたりしたことはありますか?
青森県の太平洋側にあり、白鳥が飛来する美しい村です。
その村に核燃料再処理工場ができ、もうすぐ動きだそうとしでいます。
私には遠いところの話……。そうでしょうか?
私たちが使っている電気の3割は、原子力発電から生まれています。
その過程では核のゴミが出ます。
とても危険なゴミです。
そのゴミを燃料として再利用できるよう建てられたのが六ヶ所・再処理工場です。
つまり、いま、私たちの町を照らし、暮らしを便利にしているその電気をつくるときに出る核のゴ
ミが、六ケ所村に運ばれているのです。
農家の奥さんは泣いていました。
その工場からは、放射能が出るからです。
そしてそれは、美しい村の大気と豊かな海に放出されるからです。
「手塩にかけて育てたお米が、放射能が不安といわれる。
自分が悪いなら耐えられるけども」奥さんの不安はそのまま私たちの食卓につながります。
だから一緒に考えませんか?
これは私たちの暮らしの問題です。
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